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小さい頃に転んで怪我をしたときには、おばぁが「マブヤー、マブヤー」と呪文のように唱えながら傷をなでてくれました。当時はどういう意味なのかさっぱりわからず、何をしているのか聞いたことがあります。「マブイ」とは魂のことで、沖縄では怪我をしたり驚いたときに、その反動で魂の一部が飛び出してしまうといわれています。その「マブイ」をきちんと取り戻さなければ、気力がなくなり元気が出なくなると言われ、体調を崩したり気持ちが落ち着かなくなったりするのだとか。そこで、「魂込め(マブイグミ)」といわれる儀式を行ないます。冒頭に書いたようなちょっとした怪我ならばその場で「マブヤー。マブヤー」と口にして「マブイ」を体の中に戻すように願います。ですが、原因がわからない体調不良の場合や大怪我をしてしまったときには、マブイを落とした所でお米や果物等を用意してマブイを取り戻すための「マブイグミ」を行なうのです。その際には魔よけの「サン」を使用します。「サン」はススキの葉先を結んで作る魔除けのお守りです。この「サン」は家庭で作った食べ物をどこかに持っていくときにも先のとがった葉を使って小さな「サン」をつくり食べ物と一緒にもって行きます。これは料理の匂いにつられて魔物や悪霊が寄ってこないようにする為のおまじないです。ちょうどいい葉っぱがないときには細長い物(割箸の袋や、ビニール紐など)で代用することも多いです。「サン」はいろんな場面で使われていて、お守り代わりに持ち歩く人もいます。結ばれた葉っぱを見かけたらそれが「サン」ですよ。
道路を走っていると良く「石敢當(いしがんとう)」と書かれた石や木の札がおかれているのを目にしますよね?これも一種のおまじないのようで、本来は道の突き当たりに設置するものですが、最近ではお守り代わりに敷地の入り口に置く人もいるようです。道の突き当りには魔物がたまりやすいので、悪い魔物が住み着かないようにするための魔よけです。道の突き当たりに家を建てる場合には家の中に魔物が入らないように設置します。今では魔よけ・お守りとして認識されていて、お土産SHOP等で、「石敢當」と書かれたキーホルダーやストラップも目にするようになりました。沖縄の住宅密集地など目にすることができるので、みた事がない人は住宅街をドライブするとすぐに見つけることが出来ますよ!


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