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年中行事
沖縄には沖縄独特の行事が多数あります。もちろんお正月やお盆など全国的に行なっている行事もありますが、その行い方が独特であったり、琉球王朝時代の歴史から続く、中国起源と思われる行事があります。その行事の多くはご先祖様に関わることが多く、このことからも沖縄県がどれほど祖先を大切に、大事におもっているのを感じられます。行事ごとをすべて挙げるきりがないので、比較的重要で、沖縄独自と思う行事をご紹介しますね!
まず1月にはもちろんお正月があります。新暦で行いますが、旧暦でも仏壇にきちんとお供えをします。また、旧暦の1月16日には「ジューロクニチー(十六日)」といってあの世の正月といわれています。お墓へのお参りとお供えを行い「ウチカビ」を燃やしてご先祖様の供養を行なう日です。前の年に亡くなった方の居る家庭では「ミージューロクニチ」といわれ仏壇に重箱をお供えします。この「ミージューロクニチ」には親族や知人、亡くなった人の縁者の方達が焼香をするために訪れるので、お盆同様来客が多いです。2月には「屋敷の御願(ヤシチヌウグヮン)」と「彼岸」があります。「屋敷の御願」は沖縄独特の習慣だと思います。それは屋敷の立っている土地はその地に住む神様に借りているという考え方から、家の中にも様々な神様が居るといわれています。そこで、1年の節目には「屋敷の御願」を行い家庭円満を願います。旧暦の2月1日〜10日の間に行ないます。屋敷の4隅と、家の中の数箇所で「御願」を行ないます。そのときにはお米やお酒、「ウチャヌク」と呼ばれるおもちをお供えします。この「屋敷の御願」には細かな決め事があり、自分で行なえない場合はその道のプロ(ユタ)に依頼をして一緒に行なってもらったりします。沖縄の行事の中でも重要な行事といえるでしょう。2月だけではなく、8月と12月にも同じように「屋敷の御願」を行ないます。それぞれに意味があるようなので、その時期にあったやり方があるようです。「彼岸」は新暦で行なわれますが、県外のように御墓参りには行きません。仏壇にお供えをして祖先供養や健康祈願を行ないます。旧暦3月には新暦の4月5日頃の「清明入り」の日から2週間の間に親族揃って御墓参りをする「清明祭(シーミー)」があります。旧暦5月4日には「ユッカヌヒー」があり、主に港町で行なわれいます。豊漁や海上安全を祈願するハーリーが盛大に行なわれます。職場ごとに対抗戦を行ない祭りを盛り上げています。旧暦の7月7日には「七夕」があります。この七夕は私たちの知っている織姫や彦星の七夕とは少し違います。これはお盆の前にお墓の清掃を行なう日です。清掃が終わると線香をお供えし「もうすぐお盆です。お盆にはきちんと家に帰ってきてください」と伝えるのです。この「七夕」を終えるといよいよ「お盆」です。お盆は旧暦の7月13日から15日です。お盆については後ほど詳しく記載しますね。旧暦8月8日には「トーカチ」です。これは一般的にいわれる米寿のお祝いです。また、8月にも「屋敷の御願」があります。旧暦9月7日には「カジマヤー」です。カジマヤーとは風車のことで、97歳のお祝いに当たります。お祝いの時には風車を飾り長寿にあやかるために親族や知人、近所の人が集まる盛大なお祝いになります。新暦12月20日頃にある「冬至(トゥンジー)」1年でもっとも夜が長くなる日ですね。この日は「トゥンジージューシー」を作り、健康を願い仏壇やヒヌカンにお供えをします。また、1年を締めくくる「屋敷の御願」もあり、旧暦12月24日までに行ないます。旧暦12月24日には「ウグヮンブトゥチ」。これは各家庭にあるヒヌカンが神様にこの1年の出来事を報告する日といわれています。1年の感謝と反省を行なう日ですね。大晦日には「トゥシヌユールー」といい、1年間の感謝をし、今年1年が終了します。簡単にご紹介していきましたが、これだけを見ても行事の多さにびっくりすることでしょう。でもまだまだ他にも行なわなければいけない行事があるのです。今ではすべての行事をきちんと行なう家庭は少なくなってきているようです。やり方がわからなかったり、今のような生活をしていく中で意識が薄れていっているのも確かです。ですが、そんな家庭でも、清明祭(シーミー)や旧盆は盛大に行なっているので、やはり祖先を大切にする意識は根強く語り継がれていると思います。
沖縄はこのようにたくさんの行事が行われており、その行事の多くはやはり「仏壇」と深いかかわりを持っています。そのため仏壇のある家では行事のたびにその準備に追われてしまいます。全国的に「長男嫁は大変」という傾向がありますが、沖縄県では特にその傾向が強いです。たくさんの行事ごとを体験した女性達はみなその大変さを実感します。そして自分の子供達には同じような体験をして欲しくないと考える母親が多いようです。しかし、現在では少子化の問題もあり長男嫁は増えているのではないかと思いますが、行事ごとをやりくりしてその家庭を支えてくれる縁の下の力持ちである長男嫁を親族はとても大切に思ってくれています。また、最近では以前のような行事の行ない方も簡素化してきている現状なので、実は周りに言われるほど大変でもないかと思います。自らが苦労した経験を持つお姑さんが多いので、他の人には優しくしようと考える人が増えていているのだと感じます。沖縄の台所事情も日々変化してきているようですよ。